日本義肢装具学会学術大会の取り組み

身体の失った機能を取り戻す義肢の可能性

五体満足でなくとも、最新の技術を利用することで活躍できる場面が増えています。
義肢は、事故や病気などを理由に失った身体機能をサポートし様々な日常生活をサポートします。
開発と普及活動の中心になっているのが日本義肢装具学会です。
日本義肢装具学会は義肢・装具・支援機器、地域リハビリテーションを中心に展開しており、30年以上前から継続的な活動を展開し、年に1度開催される日本義肢装具学会学術大会では、関係する様々な分野の専門家が参加します。

 

大会では、年年の課題や代表的な研究者を招いた招待者講演、専門分野や進展具合の情報を共有する教育講演、最新の研究発表、開発における課題やニーズの意見を交換するテクニカルディスカッション、社会制度や受け入れ体制含めた課題を意見交換するパネルディスカッション、これらに加えて、共催セミナーやワークショップなどが開催され、重要な情報交換の場となっています。

 

年々進歩する義肢の可能性は、急速に広がりつつあります。
その一つの例を障がい者スポーツで目にすることができます。
片脚あるいは両足を失った男女が、100mを疾走する姿を多くの方が目にしたことがあるはずです。
彼らの足に装着されているのは、カーボン製の義足です。
一見、大きな靴べらのように見える義足が人の体重をしっかりと支え、適度な反発力を作り出し、あっという間に駆け抜けていきます。
短距離走だけではありません。
マラソンのような長距離走であっても、このカーボン製の義足は走者をしっかりとサポートするのです。
進歩しているのは義足だけではありません。

 

例えば義耳、義指、義指(足の指)、人工皮膚などの進歩も著しく見た目にも皮膚感をしっかりと再現し、触った感触も違和感がほとんどなくなりました。
さらに、可動式の義指も登場しています。
愛知県義肢製作所が制作するX-Fingerは、指の欠損レベルに合わせて稼働させる極めて精巧な義指として話題を呼びました。
動かそうとする意思に合わせて、他の指と連携して動作することから、箸を握ったり、キーボードを打ったり、マウスを操作したり、ゴルフのドライバーやアイアンをもしっかりとフィットさせられます。
病気や事故などで失った身体機能をサポートする義肢は、社会参加への可能性を大きく広げています。