日本義肢装具学会学術大会の取り組み

日常生活の補助や予防・矯正に使用される装具の可能性

身体的なハンディを背負った人が、少しでも日常生活を快適に送ることができるように、手足の活動の補助のための装具を利用していることがよくあります。
一般的には、義肢と呼ばれています。
外傷や病気などの原因で手足を失ったケースで使用される人工の手足のことを指します。
大きく、義手と義足に二分されています。

 

いずれも、生体と義肢とのインターフェイスとなるソケットと言われる部分が重要な存在になっています。
ソケットは、装具を使っている人の装着感がいいということだけに満足するのではなく、機能面でも非常に大切な任務を持っているのです。
ですから、ソケットの型をとるときも、全体的なバランスを見ながら適合を行って、多種の部品で構成されている義肢全体の調整を行うことが必要となってきます。
義手については、見た目を意識した装飾用と、日常生活を送っていくのに必要な動作を補助するための能動用とがあります。
また、ある種の特別な作業だけを目的にした作業用義手もあります。

 

昨今のテクノロジーの発達により、微細な動作が可能な義手も研究されているところです。
義足は、失った下肢に装着する義肢です。
ほとんどは、歩行を目的としています。
その歩行能力によってどんな部品にするかの選択をして、調整していきます。
義足については、かなりアクティブに歩ける人や、あるいは、慎重に安定性を重視する人まで、それぞれのニーズに対応した形で提供されています。
一般社団法人日本義肢装具学会では、医師、義肢装具士、エンジニア、理学療法士、作業療法士、義肢装具製作技術者などといった実に多くの職種により構成されている学会です。

 

リハビリテーションの中でも重要な位置づけにある義肢装具や福祉機器などに関連したさまざまな職種が領域を超えて、情報交換や学術集会、セミナー開催などを積極的に開催してきております。
日本義肢装具学会学術大会もその一環として行われており、毎回、それぞれの専門領域を超えた活発な議論が交わされています。