日本義肢装具学会学術大会の取り組み

義肢装具とリハビリテーションの関係

日本義肢装具学会の学会誌には、リハビリテーションに関する内容も多く記載されています。それは義肢装具とリハビリテーションには密接な関係があるからです。先天的な障害や事故などによって体が不自由な場合は、リハビリテーションを行うことによって機能の回復を試みます。しかし完全には機能が回復しないことも少なくありません。もしくは機能が完全回復するまでには長い年月がかかることもあります。そのような場合に義肢装具を使用することを検討するのです。

 

義肢装具を使用することに決めた場合、リハビリテーションのプランの中にそれらを使用する練習を組み込むことになります。医師をはじめとして、作業療法士や理学療法士、義肢装具士といった多くのスタッフが協力して改善を目指します。種類によって異なりますが、最初はリハビリ施設が用意しているものを利用して練習することが多いです。最終的には個人に合ったものを制作するのが一般的ですが、当面は訓練用のものを使うことになるでしょう。

 

訓練用のものは機能が制限されていたり、軽めに作られていたりするなど、初心者でも扱いやすくなっています。それを使って練習することにより、装着状態やその重みに慣れることができるのです。違和感なく装着していられるようになったら、本物の義肢装具を使用した訓練を行います。

 

この段階で個人用にオーダーメイドで制作することも多いです。義足や義手などのように肉体に密着するタイプのものは、装着部の計測を行って接合するためのソケットを作成します。作成後は使用に際して不具合がないか、義肢装具士がチェックを行います。また訓練が終了した後も定期的にリハビリ施設を訪れて、訓練を行ったり困っていることを相談するケースが多いです。その機会に、義肢装具士にメンテナンスを受けることも多いです。このようにリハビリテーションと義肢装具は関係性が深いので、日本義肢装具学会学術大会でも両方に触れる内容の発表や展示が少なくありません。